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初めてのジャムセッション — 入店から帰るまで

「行ってみたいけど怖い」を解消する、初参加のリアルな流れガイド。入店・受付・演奏・帰り際まで、時間軸に沿って全体験を解説します。

約6分で読めます

ジャムセッション、気になるけどちょっと怖い

「ジャムセッション、一回行ってみたいんだけど……」

そう思いつつ、なかなか足が動かない。分かります。知らない場所で、知らない人たちと、いきなり一緒に演奏するって、冷静に考えるとけっこうハードル高いですよね。

でも、実際に行った人の感想で一番多いのは「思ったより怖くなかった」なんです。

この記事では、初参加のリアルな流れを入店から帰るまで順番にお伝えします。読み終わる頃には、「あ、なんとかなりそうかも」と思ってもらえたら嬉しいです。

そもそもジャムセッションって?

ジャムセッションは、その場に集まったミュージシャンが即興で一緒に演奏する場です。バンドと違ってメンバーは決まっていません。初対面の人同士が、曲を通じて会話するような感覚。

「上手くないと行っちゃダメなのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。ほとんどのセッションは初心者歓迎ですし、大事なのは上手さより「一緒に楽しもう」という気持ちの方です。

当日の持ち物はシンプル

あれこれ悩みがちですが、実はそんなに多くありません。

  • 自分の楽器(ドラムとピアノはお店に備え付けのことがほとんど。手ぶらで行けます)
  • チャージ代とドリンク代(合わせて2,000〜3,500円くらい)
  • 譜面集(『ジャズ・スタンダード・バイブル』通称「黒本」があると安心)

ドラマーならスティックは忘れずに。ギタリスト・ベーシストは自分のシールド(ケーブル)があると確実です。

入店 — ここが一番緊張する

お店に着いたら、まずチャージを払って、名前と楽器(パート)を伝えます。

で、ここで一つだけ覚えておいてほしいことがあります。

「初めてです」って言っちゃいましょう。

この一言、魔法みたいに効きます。ホスト(進行役)が気を配ってくれるようになって、優しめの曲を選んでくれたり、経験豊富なメンバーと組ませてくれたりします。「初めて」って伝えるのはちょっと恥ずかしいかもしれないけど、むしろ言った方が圧倒的に楽になります。

席についたら、他の人の演奏を聴きながら雰囲気をつかんでください。飲み物でも頼んで、まずはリラックス。焦る必要はありません。

呼ばれる — 名前を呼ばれたらステージへ

ホストが「○○さん、次お願いします」と順番に呼んでくれます。だいたい入店順です。

ステージに上がったら、ホストか周りのメンバーが曲を提案してくれます。知ってる曲なら「やります!」、知らない曲なら「すみません、その曲知らなくて」で大丈夫。正直に言う方が、無理して弾くよりずっと好印象です。みんな通ってきた道なので、嫌な顔をされることはまずありません。

演奏 — 1セットは2〜3曲

演奏の流れはだいたいこんな感じです。

  1. イントロ — ピアノやドラムが合図を出す
  2. テーマ — 曲のメロディをみんなで演奏
  3. ソロ回し — 一人ずつ即興演奏
  4. テーマに戻る — もう一度メロディを演奏して締め
  5. エンディング — ホストが合図を出して終了

「ソロ、まだ無理……」って人、安心してください。事前にホストに伝えておけば飛ばしてもらえます。バッキング(伴奏)だけでも立派な参加ですし、むしろ伴奏が上手い人はめちゃくちゃ重宝されます。

初参加で意識するのはこの3つだけ。

  • 音量は周りに合わせる。最初は控えめくらいがちょうどいい
  • ソロは短めに。8〜16小節で全然OK
  • 迷ったら周りを見る。ホストがアイコンタクトで助けてくれます

降りる — 拍手して交代

1セット(2〜3曲)が終わったら、ステージを降りて次の人と交代。

ここからは客席で他の人の演奏を楽しむ時間です。良い演奏には拍手を。これも大事な参加の仕方ですよね。気になったプレイヤーに「さっきの演奏すごかったですね」と声をかけてみると、そこから会話が広がったりします。セッション帰りに常連さんと飲みに行く、なんてこともよくある話です。

初参加におすすめの曲

「で、何を練習していけばいいの?」ってなりますよね。ジャンルによって定番が違うので、自分が行きたいセッションに合わせて準備するのがおすすめです。

ジャズ系セッションなら、まずこの4曲

  • Autumn Leaves(枯葉) — セッションの大定番。迷ったらまずこれ
  • Fly Me to the Moon — テンポが安定していて弾きやすい
  • Blue Bossa — ボサノバ調で、のんびり乗れる
  • Softly, as in a Morning Sunrise — マイナーキーの練習にもなる

ファンク・ソウル系セッションなら、こっちの4曲

  • Cissy Strut — コードほぼ1つ。グルーヴだけで成立する最強の入門曲
  • Chameleon — コード3つ。ベースラインが超有名なので耳で覚えてる人も多いはず
  • Isn't She Lovely — Stevie Wonderの名曲。歌モノだけどインストでもよくやる
  • The Chicken — ファンクセッションの定番中の定番。盛り上がります

ジャズ系はコード進行を追えることが大事で、ファンク系はグルーヴに乗れることが大事。方向性がちょっと違うんですよね。でも、どっちも全部完璧に弾ける必要はないです。「なんとなく合わせられる」で十分。

帰り際 — 一言だけ伝えて帰る

会計のときに、ホストやマスターに「楽しかったです、ありがとうございました」と一言。セッションの現場って、こういう小さなやりとりで回っているんですよね。

初参加を終えた夜、帰り道で「あ、意外と楽しかったな」と思えたら大成功。次はもうちょっと弾けるようになってから行こう、じゃなくて、また来週も行こう、でいいんです。

まずは見学からでもOK

「いきなり弾くのはまだ怖い……」という人は、見学だけでも全然アリです。お客さんとして演奏を聴きに行って、雰囲気を掴んでから次回弾くという二段階デビュー、けっこうおすすめですよ。

セッションマップでは、各セッションに「初参加OK」「見学OK」の表示があるので、まずは自分に合いそうな現場を覗いてみてください。

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