🎶 Jam Session Map Beta
コラム一覧

セッションに通い続けて上手くなる方法

セッションは「本番」じゃなくて「練習の場」。通い続けることで上達するための、自宅練習と現場での振り返りのコツを紹介します。

約6分で読めます

セッションは「発表会」じゃない

セッションに何回か行くと、こういう壁にぶつかる人が多いです。

「毎回同じところでつまずく」「上手い人と自分の差がありすぎて凹む」「練習してるのに、現場で全然弾けない」

分かります。でも、ちょっと考え方を変えてみてほしいんです。

セッションは、完璧な演奏を披露する発表会じゃなくて、実戦の中で成長していく場です。つまずくのは当たり前。大事なのは、つまずいたことを持ち帰って、次に活かせるかどうか。

この記事では、セッションに通い続けながら着実に上手くなるための方法をお伝えします。

帰り道の5分が一番大事

セッションから帰るとき、ぜひやってほしいことがあります。

スマホのメモに、今日の気づきを3つだけ書く

  • 「Autumn Leavesのサビでコードを見失った」
  • 「ドラムの人とテンポが合わなかった」
  • 「Cissyのソロ、何弾いていいか分からなかった」

こんな感じで十分です。きれいにまとめる必要はありません。

これをやるかやらないかで、上達のスピードがまったく変わります。なぜかというと、セッション中に感じた「あ、ここダメだった」って感覚は、翌日にはかなり薄れちゃうからです。帰り道の記憶が一番鮮明なうちに残しておくと、次の自宅練習の課題がクリアになる。

自宅練習を「セッション仕様」に変える

普段の個人練習がセッションに直結してない人、けっこう多いです。好きなフレーズを弾いてるだけの練習と、セッションで使える練習は、ちょっと違う。

コード進行を「耳」で追う練習

セッションで一番大事なスキルは、実はアドリブのフレーズ引き出しじゃなくて、今どこにいるか分からなくならないことです。

やり方はシンプル。

  1. スタンダード曲の音源を流す
  2. 譜面を見ながら、今どの小節にいるかを指で追う
  3. 慣れてきたら、譜面を閉じてコード進行を耳だけで追う

これを毎日10分やるだけで、セッション中に「あれ、今どこ?」ってなる頻度が激減します。

テンポキープの練習

メトロノームを使った練習、やってますか? でも、ただクリックに合わせて弾くだけだと、セッション向きの練習にはなりにくい。

おすすめは2拍4拍だけにクリックを鳴らす方法。普通のメトロノームだと「カチカチカチカチ」と全拍鳴りますが、それを半分にして、裏拍だけ鳴るように設定する。最初は「どこ?」ってなりますが、これに慣れるとリズムの安定感が別次元になります。スマホのメトロノームアプリなら、この設定ができるものが多いです。

レパートリーは「広く浅く」より「狭く深く」

セッションで弾ける曲を増やしたい気持ちは分かりますが、10曲を表面的にさらうより、3曲を完全に自分のものにする方が、現場では圧倒的に強いです。

「完全に自分のもの」っていうのは、こういう状態。

  • テーマを譜面なしで弾ける
  • コード進行を暗記している
  • その曲で簡単なアドリブが取れる
  • テンポが変わっても対応できる

この状態の曲が3つあれば、どんなセッションに行っても「弾ける曲あります」と自信を持って言えます。

現場での上達術

自宅練習だけじゃなく、セッションの現場でも意識次第で成長スピードが変わります。

上手い人の「ソロ以外」を観察する

上手い人を見ると、ソロに目が行きがちです。でも、実は差が出るのはソロ以外の部分。

  • イントロの出し方
  • バッキングの音量やリズムの変化
  • ソロが終わる時の合図の出し方
  • テーマに戻るときの呼吸

この辺りを観察すると、「上手い人はなぜ上手く聴こえるのか」が見えてきます。技術よりも「やりとりの仕方」が上手いんですよね。

同じセッションに通い続ける

あちこちのセッションに行くのもいいですが、上達したいなら、まずは一つのセッションに通い続けるのがおすすめです。

理由は3つ。

  • ホストが自分のレベルを把握してくれる。回を重ねるごとに、ちょうどいい難易度の曲を選んでくれたり、成長に合わせた提案をしてくれたりする
  • 同じ曲を繰り返し弾ける。同じ曲を違うメンバーで弾くと、毎回違う発見がある。これが一番の練習になる
  • 比較対象が一定になる。先月の自分と今月の自分の差が、同じ環境だからこそ分かりやすい

「いろんな場所に行かないと視野が狭くなるのでは」と思うかもしれないけど、一つの場所でしっかり土台を作ってから広げた方が、結果的に早いです。

フィードバックをもらう

セッション後に、ホストや共演者に感想を聞いてみる。これ、ハードルが高いように見えて、やってみると意外と喜ばれます。

「今日の演奏、何か気になったところありますか?」

この一言で、自分では気づけなかった課題が見つかることがあります。「リズムが走り気味だったかな」とか「もうちょっと音量落としてもいいかも」とか、具体的なアドバイスをくれる人は多い。セッションの現場は、お互いに高め合う文化があるので、聞くこと自体は全然失礼じゃないです。

上達の壁を感じたら

通い続けていると、必ず「伸びてる気がしない」って時期が来ます。

これ、実は伸びてないんじゃなくて、自分の耳が良くなって、ダメなところが聴こえるようになっただけのことが多い。初心者の頃は気づかなかったミスが気になるようになったのは、成長の証拠なんですよね。

そういう時期は、こんなことを試してみてください。

  • 録音して聴き返す。スマホで十分。1ヶ月前の録音と今の録音を比べると、確実に違いがある
  • ジャンルを変えてみる。ジャズばかり行ってたなら、一回ファンクセッションに行ってみる。違う環境に身を置くと、新しい気づきが生まれる
  • レッスンを受ける。セッションで感じた課題を持ってプロのレッスンを受けると、効率が一気に上がる。「セッションでこういう場面で困る」と伝えれば、実践的なアドバイスがもらえます

上達に近道はないけど、遠回りは減らせる

結局のところ、上手くなるには場数を踏むしかない。でも、ただ漫然と通うだけじゃなくて、「気づいて、持ち帰って、練習して、また試す」のサイクルを回すことで、同じ場数でも得られるものが全然違ってきます。

完璧に弾けるようになってからセッションに行くんじゃなくて、セッションに行きながら上手くなる。この順番が大事です。

セッションマップでは、エリアや曜日からセッションを探せるので、「毎週通える場所」を見つける手がかりにしてみてください。

読んでいて分からない言葉があったら用語集を見る