渋谷・下北沢は、実はセッションが盛んなエリア
「ジャムセッションといえば新宿や六本木でしょ?」
たしかにそのイメージはあります。でも実は、渋谷エリアにもセッション会場がかなりあるんです。渋谷駅から徒歩圏内だけでも複数の会場が見つかりますし、電車で数分の下北沢・代官山・中目黒まで含めると、一晩で何軒もハシゴできるくらい選択肢が広がります。
しかも会場ごとの個性がはっきりしているんですよね。歴史あるミュージックバー、いろんなジャンルが飛び交うアットホームなカフェ、腕に覚えのあるプレイヤーが集まる登竜門的なバー、目黒川沿いのわちゃわちゃ系ライブハウス——。同じ「セッション」でも、場所によってレベル感も空気もまるで違う。それがこのエリアの面白さです。
渋谷エリアの会場
SHIBUYA nob(渋谷・円山町)
渋谷駅ハチ公口から109方面へ歩いて、道玄坂を越えた円山町の地下にあるミュージックバー。今年で45周年を迎える老舗中の老舗です。オーナーはプロギタリストで、渋谷の音楽シーンを長年支えてきた場所ですね。
ここの面白いところは、日によってセッションの色がガラッと変わること。ファンクセッション、歌謡曲セッション、「ガチゆるセッション」——ホストが変われば雰囲気も変わる。同じ箱なのに、行くたびに違う空気が味わえるんですよね。この振り幅がnobの最大の魅力です。
45年続いているということは、それだけ地元のミュージシャンにとって居場所になっている証拠。X上には参加者の投稿もたくさん見つかるので、どんな雰囲気か事前に覗いてみるのもおすすめです。スケジュールは日によって違うので、行く前にSNSでその日のホストとジャンルを確認するのがベスト。「今日はファンクの日だ」と分かって行くのと、知らずに行くのとでは気持ちも変わりますからね。
Cafe Terao / カフェテラオ(渋谷・東口側)
渋谷駅の東口側、渋谷区東にある西海岸風のカフェ。ジャズバーとはまた違った、開放的でカジュアルな空気が特徴ですね。
スケジュールを見ると、その多彩さに驚きます。ボサノバ・サンバなどブラジル音楽のライブがあったかと思えば、昭和・平成の名曲を集めたセッション、ジャズ&フュージョンの夜、果てはミュージカルライブまで。「ジャムセッション会場」と一言で括れない、いろんな音楽が交差する場所です。常連さんも初めての人も自然に混ざれる、そんなアットホームな空気がありますよ。
Jazz bar 琥珀(渋谷・宇田川町)
宇田川町のジャズバー。基本はライブハウスで、毎晩のようにプロ・セミプロのミュージシャンが出演しています。「SWING-O SESSION」など不定期でセッションイベントが開催されることもありますが、セッション目当てで通う場所というよりは、渋谷で飲んでいる流れでふらっと立ち寄るのが合っていますね。たまたまセッションナイトだったらラッキー、くらいの感覚で行くと、上質な生演奏を聴きながら大人な夜を過ごせますよ。
下北沢エリアの会場
Music Island O(下北沢)
2007年から続く「元祖下北ジャムセッション」の場。毎週月曜のセッションは500回を超える開催実績があって、下北沢のセッション文化を作ってきたと言っていい存在ですね。
ジャズだけじゃなく、ワールドミュージック、ボサノバ、ラテンなど、かなり幅広いジャンルのセッションが開催されています。オーガニックオープンマイクもあって、「ジャズセッション」と聞いてイメージする敷居の高さとは、ちょっと違う。「スタジオ練習するくらいなら、みんなで音せよ!」——そんな空気がある場所です。初参加でも自然と溶け込めますし、下北沢という街の自由な雰囲気とよく合っていますね。
Music Bar RPM(下北沢)
同じく下北沢で、毎日セッションを開催しているバー。ここは少し腕に覚えのあるプレイヤーが集まる場所で、セッション界隈では登竜門的な存在ですね。予約不要で、思い立ったらふらっと行ける。
ジャンルの幅も広くて、ベース・ラップ・ギター・ドラム・キーボードがクロスオーバーするセッションもある。音楽的にかなり刺激のある現場です。上手い人の演奏を間近で聴けるので、腕試ししたい中級者以上にはもちろん、「まだ自分は聴く専門で…」という人にも刺激になりますよ。
Music Island Oとは歩いて行ける距離なので、ハシゴもできます。Oで肩慣らしして、RPMで本気出す——なんてルートも楽しいですよ。下北沢の小さなライブハウスやバーが並ぶ路地を歩いて、一晩で2軒回れるのはこのエリアならではですね。
代官山・中目黒エリアの会場
代官山レザール(代官山)
代官山の住宅街にひっそりとあるジャズバー。入り口で封筒に名前と担当楽器を書いて、参加費を入れる。そこから立食パーティーのような雰囲気でセッションが始まるんですよね。壁にはミュージシャンの落書きがびっしりで、長年にわたってたくさんのプレイヤーが出入りしてきた歴史を感じます。
有名バンドで活躍していた方も普通にいるハイレベルな場ですが、雰囲気は飲み会的なわいわい感があって、ガチガチに緊張する感じではないですね。お酒を飲みながら、気づいたらセッションに参加していた——そんな夜の過ごし方ができる大人の隠れ家です。
中目黒SPARK JOY(中目黒)
目黒川沿い、中目黒マンションの地下にあるライブハウス。ファンク定番曲を中心に、ジャズ、ポップスまでなんでもアリのセッションが開催されています。
中目黒のおしゃれな街並みと、地下に降りた瞬間の熱い音楽空間のギャップがいいんですよね。わちゃわちゃ系で、「みんなで音出して楽しもう」という空気感。散歩やカフェ巡りのついでにふらっと覗いてみたら、セッションやってた——みたいな出会い方ができる場所ですね。
エリアの特徴と選び方
このエリアのセッション会場は、新宿や六本木と比べると一つ一つの規模は小さめです。でも、その分だけプレイヤー同士の距離が近い。お店の人との会話も自然と生まれますし、初参加でも「あ、なんか居心地いいな」と感じやすいんですよね。
レベル感と雰囲気でざっくりまとめると、こんなイメージですね。
まずは気軽に行ってみたい → Music Island O(元祖下北セッション・幅広いジャンル)、SHIBUYA nob(老舗の安心感・日替わりで色が変わる)
いろんなジャンルをアットホームに → Cafe Terao(ブラジル音楽からフュージョンまでバリエーション豊富)
腕試し・レベルアップしたい → Music Bar RPM(登竜門的存在・毎日開催・予約不要)
飲みながら大人のセッション → 代官山レザール(ハイレベル・隠れ家的)
ファンクでわちゃわちゃ楽しみたい → 中目黒SPARK JOY(目黒川沿い・なんでもアリ)
ライブを聴きながら飲みたい → Jazz bar 琥珀(不定期でセッションイベントも)
初めてこのエリアでセッションに行くなら
初参加なら、Music Island Oが入りやすいかもしれません。2007年から500回以上続いている実績があって、ジャンルの幅も広い。「ジャズじゃないとダメかな…」みたいな心配がいらないんですよね。Cafe Teraoもアットホームで、カフェならではの入りやすさがあります。
「もう何回かセッション行ったことあるし、そろそろ腕試ししたいな」という人はRPMへ。毎日やっていて予約もいらないので、思い立ったら行ける。Oで肩慣らししてからRPMに流れる、なんてハシゴルートもおすすめですよ。
「お酒を飲みながらゆっくり音楽に浸りたい」なら代官山レザール。立食パーティーのような雰囲気だから、演奏しない時間もリラックスして過ごせます。
「まだ弾く勇気がないけど見に行きたい」という人でも大丈夫。セッション会場は見学OKのところがほとんどです。飲み物を頼んで、人の演奏を聴いているだけでも十分楽しめますよ。
このエリアのセッションをセッションマップで探す
セッションマップでは、渋谷・下北沢エリアの会場を地図上でまとめて確認できます。今日や今週開催されているセッションの日程・時間もチェックできるので、「今夜どこかでセッションないかな?」というときにも使ってみてください。
※ 掲載情報は変更される場合があります。最新のスケジュールは各会場の公式サイトでもご確認ください。